とある工事の着工から竣工までを記録することになりました。
そのメリットは、価格が安価で何となくお任せで録画できる。その上乾電池で1か月以上も撮影し続けること。
ダメ元で2台購入して、3月下旬から撮影を始めました。そこから、編集ソフトを開発、その使い方、改良までもメモしていきます。たぶん・・・・。
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メモ >
タイムプラス動画
FFmpeg について(1)
レコロ動画のコンバーターで動画の編集には FFmpeg を使っています。
動画の編集機能を一からプログラムンぐするのは気の遠くなるような無謀な作業なので、既に利用できる技術を使っていますが、そのために様々な制約もあります。
ffmpegは、無料で使える動画のエンコーダですが、非常に多機能で様々なオプションを駆使すれば、より詳細な設定でH.264、webm、wmvの動画を変換できます。
初回は動画を静止画に取出す機能です。
そのための設定は次のようなものです。
ffmpeg [グローバル オプション] [入力ファイル オプション] -i [入力ファイル名] {[出力ファイル オプション] [入力ファイル名]}
実行時のコンソールにはこんな風に表示されているはずです。
D:\reconverter\bin\ffmpeg.exe -y -i "D:\ideos\rcl00001.avi" -f image2 -vcodec mjpeg -qscale 1 "D:\Videos\rcl00001\rcl00001-%05d.jpg"
ここでメインオプションは
-y 出力ファイルを上書きを使っています。つまり、既に同名のファイルがあった場合は上書きしてしまいますので注意が必要です。
ファイルごとのオプションでは、入力ファイル オプションは特になしで、「-i 入力ファイル名」を渡しています。
出力ファイル オプションは -qscale 1 ビデオコーデックの指定は 「-vcodec mjpeg」 としています。PNGの時は「-vcodec png」で、出力する画像の種類を指定しています。 -qscale 1 画像の品質指定では、ビデオ量子化スケールを最大にしています。 数値は1(非常に高品質)から31(最悪の品質)で、最高品質が得られますが、ファイルサイズは大きくなります。 こんな意味合いで指定しています。
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コンバーターで レコロ動画 から 静止画を取り出す
動画の編集ソフトはたくさんありますが、処理が重いし大容量で動画はついていけないところもあるので、静止画にしてから処理すれば簡単だと思って、動画を分解するソフトを開発するところから始めました。 レコロ動画 コンバーター&エディターをインストールしたら、コンバーターの画面に、レコロ動画をドラッグ&ドロップします。 右側のパネルには、動画の解像度や録画時間、フレーム数などの基本情報が表示されます。 出力画質を設定したら、[静止画を作成]をクリックしてください。 フォルダの参照ダイアログボックスが表示されますので、静止画を保存したい場所を指定してください。 数百枚から数千枚という大量のファイルが作成されることもありますから、指定した場所下に動画ファイル名と同じフォルダを作成して保存するようになっています。 進行状況はコンソール画面で確認できます。これはffmpegからの出力を表示しています。 ffmpegの仕様なのか、日本語のファイル名やフォルダ名が入っていると、エラーになる場合があるようです。できるだけ英数文字の名称を使ってください。 動画の再生はWindowsMediaPlayerのコンポーネントを使っています。再生中に取り出したい画面があれば、「スナップショットを保存」で静止画として取り出せます。 ここでは保存枚数と、微調整、画質を設定できます。 保存の仕方は、一括の保存と同じでフォルダを作ってから、その場所に保存する仕様にしています。 開発している時に、ファイルやPCの種類により狙い通りの画面が取れず、数コマずれることがありました。 ファイルサイズやCPUの処理速度も影響しているのでしょうか、明確な解決方法は見つかりませんでした。 そんな時は、保存枚数と、微調整を使いで2-3枚保存して、希望の画面を手に入れて居ください。 |
レコロの取付け架台の自作
長期間にわたり安定して撮影するためには、丈夫な取付け架台を設置。
カメラ用の三脚では、誤って誰かが移動させたりしてしまう可能性もある。
ずっと監視しているわけにもいかないので、建物の窓に固定したいが、勝手に傷つけるわけいにもいかない。
そこで加工が容易な木を使って作ることにした。材料と費用はホームセンターで売っている2X4用の材料300円ぐらいと、100円ショップで工作用の6㎜厚の板を購入した。
AutoCADで簡単に図面を作り、木取図も作図。
木取りと言っても、工作用の板なのでカッターで切り分けるだけで簡単。
木工ボンドとホッチキスで組み立てて、出来上がり。
![]() 2X4用の材を窓枠に立てて、架台をネジで取付け。
![]() 写真は試作の架台のため形状が違います。
これは直射日光の熱と乾燥のため、木が反ってしまい失敗作。
安全のため2台体制で録画することにしています。 |
インターバルレコーダー「レコロ」 の仕様
候補機の中から、価格の安さと長期間電池で運用できる手軽さに魅かれてレコロを選定。 これなら、ダメでも良いやというのと、2台用意して色々な設定を試せる。というのも理由の一つ。 メーカーのサンプル動画をみても十分に綺麗。 ●価格 1万円弱と他機種の数分の1 ●カメラ 1600x1200 200万画素 CMOSセンサー ●レンズ f=2.93mm (35mmフィルム換算:35mm),F=2.8 逆光などコントラストが大きく変化するのはあまり良くない。 価格から考えても仕方ないが、それを除けば必要十分な程度 ●保存形式 AVI(Motion JPEGフォーマット) 静止画は保存されないので、これはソフトを自作することにしました。 ●撮影距離 約55cm~∞ ●記録媒体 SDカード(最大容量2GB)、SDHCカード(最大容量32GB) 1600x1200で録画させてみると、1コマ0.6MB程度になっている。 つまり、2000÷0.6=約3千枚 ●液晶 1.4インチTFTカラーLCD(128×128ドット) 撮影位置を確認する程度の目的には十分。 実際の撮影状況を確認するのはPCに取出さないと無理 ●電源 単3形(アルカリ乾電池 / エネループ)×4本 ●電池寿命 1秒間隔の連続撮影で約5,000枚、1日間隔の連続撮影で約730枚 30分間隔で1コマ撮影するペースで2か月経過しているが、電池の残量は十分。 途中で電池切れも困るので早めの交換。 30分間隔で1コマ撮影するペースでも1か月はもっている。気温などの影響は受けるだろうが、 ACアダプタは用意したけど使っていない。 むしろ停電のリスクを考えると、電池の方が安全なようだ。 ●寸法 約114×83×38mm ●質量 約123g(電池、SDカード含まず) 機能としては、きわめて基本的な機能だけしかない。それだけに取り扱いは簡単。 ●撮影間隔 1秒/3秒/5秒/10秒/30秒/1分/5分/10分/30分/1時間/6時間/12時間/24時間 ●再生速度 1から24コマ/秒(fps) 撮影した画像は動画で保存されるので、1秒間に何コマ再生するか。 ●撮影モード ノーマル、モノクロ、ビビッド ●タイムスタンプ 画像の左下に年日時が入る。 三脚用の差込口も備えているが、三脚から取り外さないと裏蓋が開けられないため電池やSDカードの交換ができない。 ということは、メンテナンスするたびに画角が変わってしまうことになので、その対策が必要だ。 三脚用の差込口を利用するのはあきらめて、本体を取り付けるケースを作成して、撮影方向が一定になるように自作した。 |
撮影機材について
タイムプラス動画を作るための機材は???と最初に思いついたのは、デジカメや携帯で撮影した画像をたくさん撮りためること。テレビなどで紹介されているパラパラアニメ風の動画ではこんな機材でもやっているようだけど・・・どう考えても効率が悪そう。その上2年も続けるのは無理。 そこで調べてみると。 ・プロ仕様なら、一眼レフカメラ+リモコンシャッター+ハードな仕様の三脚 費用で見ても、仕事の片手間で2年も続けることを考えても無理 ・LAN仕様のカメラ 時間軸の長さを考えると、ネットワーク対応HDDに保存するカメラ。カメラを固定したまま、手元のPCで操作、記録できることがメリット。ところがネットワーク内に新たなデバイスを入れるのはセキュリティー面で課題がありそうだ。 ・スタンドアロン型のカメラ 手間がかからないならこれが一番。 ビクターのビデオカメラにはタイムプラス動画対応の機器もある様子。 JVC ビデオカメラ EVERIO GZ-E225 が普通に撮影できそうだけど、ビデオの「おまけ機能」だとすれば、もっと目的に合った良い機材がありそうだし、長時間バッテリーと充電に課題が見える。 次に思いついたのは、ウェアラブル/アクションカメラ。 サイクリング、ドライブなど撮影できるウェアラブルカメでもタイムラプス機能を持つ物ある。 GoPro HERO 防水性も良いし、屋外の撮影にも良さそうに思える。とりあえず候補。 Wifi対応のQBiC MS-1 では、スマホから遠隔プレビューや撮影操作できる。セットしてしまえば、撮影状態を確認もできるし、離れたところから操作できるのが魅力的。これも候補。 そんな中で、見つけたのはKINGJIM社のインターバルレコーダー「レコロ」IR7。 |
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